保持性能が2倍、寿命も2倍で差圧が半分、
驚異のマイクロフィルターとは?

1ミクロンフィルターで5ミクロンよりも差圧が低くて長寿命。
最新ROプレフィルターROsaveZ.sの秘密

ROプレフィルターのジレンマ

メンブレン装置の前処理はきわめて重要であり、多くの場合、前処理の特性及び操作の徹底度合によってシステム全体の性能を決定してしまいます。一般的にプロセスなどの特殊な用途以外の場合には、RO/NF膜は溶解物を除去するように設計されており、供給水中の膜を詰まらせる懸濁物質やコロイドを上流側でどれだけ効果的に除去しているかが、膜寿命や膜処理装置の性能に大きく影響します。このため、ROプレフィルターの段階で、膜寿命と性能に関連があるFI値(メンブレン汚れ指数/SDI) を膜メーカー推奨値まで低減することは膜モジュール劣化防止のため非常に重要です。しかし高効率の粒子捕捉性能を持った (目の細かい)プレフィルターを利用すると従来のプレフィルターでは頻繁な交換が必要でした。

なぜROsave.Zsなのか?

ROsave.Zsは逆浸透膜技術のパイオニアであるフランス SUEZ社(旧GE Water Technologies)社によって設計開発された、特許出願中のZ.Plexテクノロジーを採用したデプスタイプのカートリッジフィルターです。RO/NFのシステム性能を最大限発揮するように設計されたROsave.Zsは従来のフィルターと比較してはるかに高い大きい空隙容量と高精度の密度勾配を持った長寿命で高い粒子捕捉性能と粒子保持性能を兼ね備えたデプスタイプのフィルターです。ROsave.Zsの1ミクロンフィルターは一般的なメルトブロータイプの5ミクロンのフィルターよりも低い圧力損失にて運転可能で長寿命を実現しています。 RO/NF装置のプレフィルター用途に特化して開発されたROsave.Zsは次のような特徴があります。

  • FI値(SDI)とROファウリング物質の効果的な削減
  • 最大2倍の粒子保持性能とフィルター寿命減
  • 差圧が最大50%まで低減
  • サポートコアなしの100%ポリプロピレン構造(NSF Standard42承認)
  • RO/NF等の膜処理装置のプレフィルター用途に特化
  • プレフィルターのろ過精度を上げつつコスト削減が可能
  • 交換の時間、費用を削減しながらRO/NFのシステム性能の最適化が可能

ROsave.Zsフィルターの秘密:Z.PLEXテクノロジー

保持性能が2倍、寿命も2倍で差圧が半分、しかも1ミクロンフィルターで5ミクロンよりも差圧が低くて長寿命というフィルターはどのような技術によって作られているのでしょうか?ROsave.Zsは特許申請中の革新的なフィルター製造技術Z.Plexテクノロジーを採用しており、従来のデプスフィルターとは大きく異なる構造を持っています。

一般的なメルトブロータイプの密度勾配を持ったデプスフィルターは二次元的な構造をしており、層状のポリプロピレン繊維によって粒子や汚れを保持する隙間を作り出しています。一方、Z.Plexテクノロジーを利用したROsave.Zsフィルターは三次元的な構造をしています。繊維層を横切る革新的なZ.ファイバーによりフィルター層の隙間が広くなり、非常に高い空隙容量を実現しています。また立体的に編みこまれたZ.ファイバーはサポートコアなしで強固な支保をコアから外側の層まで提供しています。

さらに、Z.Plexテクノロジーを利用したフィルターの繊維構造は、従来の同レベルのミクロン性能フィルターと比較して、より細いファイバーを利用しており、より高い空隙容量と粒子保持性能、そして低い差圧を実現しています。

これら独自のZ.Plexフィルター製法技術により、一般的なフィルターと比較してZ.Plex技術を利用したフィルターは2倍の空隙率(= 2倍の粒子保持性能と寿命)と最大50%の差圧低減を実現しています。