耐熱仕様メンブレン膜モジュール

耐熱仕様メンブレン膜モジュール DURATHERM(デュラサーモ)

トスクではフランス SUEZ社(旧 米国GEウォーター・テクノロジーズ)製の、高温運転での利点を最大限発揮できるように特別に開発されたDURATHERM(デュラサーモ)シリーズの膜エレメントを取り扱っております。DURATHERMシリーズの膜エレメントを利用することにより、膜処理プロセスを改良して、システム全体の性能を向上させることができます。

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1.洗浄と殺菌

多くの産業において、製品の厳しい品質基準を満たすために薬品を利用しない熱水殺菌は必要不可欠な工程となりつつあります。生物学的に活発な供給水を扱う膜処理システムにおいて、膜や環境に有害な化学物質を使用することなく、最大90℃の熱水にて定期的に殺菌することが可能です。また、熱水殺菌は有害なバ クテリア増殖から膜表面を効果的に保護します。

2.処理工程の効率化

産業用液体や純水を最大90℃の高温にて連続的に処理することにより生産効率を上げるとともに、省エネルギーと操作コスト削減を実現することが可能です。

3.効率とコスト削減

高温での膜処理操作は、膜処理の前工程および後工程で処理液体の温度を下降・上昇させる必要がないため、初期投資費用と運転費用の削減が可能です。

用途

DURATHERMシリーズはさまざまな産業の高温処理用途にて利用されています。 DURATHERMの利用用途の一例として、熱ボイラーや蒸発乾燥機の凝縮水の浄化、高温液体製品の脱水(蒸発乾燥機の代用または併用による効果増進)、 高温廃液の脱水(熱水回収/廃液濃縮)などがあります。

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膜処理における高温運転の利点

モデル運転温度殺菌温度仕様一般的な用途
Duratherm HWS*最高
50℃
最高
90℃
HWSエレメントは連続運転の温度は50℃以下ですが、薬品不要の定期的な熱水(最高90℃)による洗浄と殺菌が可能なモデルです。飲料、バイオ・製薬、化学、乳業、電気、食品、医療
Duratherm STD*最高
70℃
最高
90℃
STDエレメントは、常時70℃の連続運転が可能です。蒸発乾燥機や熱ボイラーの濃縮水などのファウリングしない水(熱水)を処理するのに適したモデルです。飲料、バイオ・製薬、化学、乳業、電気、食品、海水、テキスタイル
Duratherm Excel最高
80℃
最高
90℃
Excelエレメントは、常時80℃の連続運転が可能です。現場洗浄(CIP)の効率が優れており、開かれた流路デザインにより懸濁物が多いプロセス流体をエレメントの圧力損失が低い状態にて処理することが可能です。飲料、バイオ・製薬、化学、乳業、食品、洗濯&洗浄、スターチ、糖、テキスタイル

*USDAと3A規格に準拠

DURATHERM シリーズの特徴

DURATHERMエレメントは優れた耐熱構造を採用しており、極限の運転条件において信頼できる性能を発揮します。例えば、DURATHERM HWSは、通常運転温度は50℃以下である一方、メーカー指定のプロトコルに従い、最高90℃の熱水殺菌を低圧にて行う事が可能です。また、 DURATHERM EXCELは最高80℃のプロセス流体を連続的に処理することが可能です。 DURATHERMエレメントは合衆国政府食品薬品局(FDA)の米国連邦政府基準(CFR) Title Vol.21によって設定されたガイドラインに適合した高品質の材料を利用しており、外周ラップには、特許取得のDURASAN保護スリーブを採用しています。 このスリーブはエレメントの外側と圧力容器壁の間の流れを、従来のブラインシールを使用することなく、制御し、液だまりのないサニタリー運転を可能にします。 DURATHERMシリーズには幅広いエレメントサイズとさまざまなメンブレンのタイプ(RO/NF/UF/MF)があります。

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